商店街で幼い我が子を連れて歩く父親、

一見、どこにでもある風景だ。

だが向かい側から「いかにも」なチンピラが3人、

横に並んで歩いて来たことで一転する。

我が子を自分の後ろにかばいつつも、道を譲ろうとしない父親。

当然ながらチンピラにぶつかる。

間髪入れず叫ぶチンピラ。

●「おーおーおー!痛えじゃねぇか!あぁん?」

※「・・・あ?」

チンピラ達を一瞥するなり再び歩き出そうとする父親。

一気に怒り心頭のチンピラ達は父親に食ってかかります。

その時。

▲「おい、お前ぇら!そこで何やってんだ!あぁ〜ん?」

どこからともなく現れた別のチンピラ集団達。

●「んだとコラァあ!?」

▲「誰に向かって喧嘩売ってんだコラァ!?」

※「・・・いいからいいから。俺がやるから。」

▲「何言ってんすか!兄さんが構うほどの相手じゃないっすから」

※「じゃ、頼むわ。」

▲「任せといてくださいよっ!」

どこぞの組の抗争さながらの大喧嘩を尻目に、

再び歩き出した親子。

この間、子供はと言うと近くの玩具屋のオモチャにずっと見とれていたそうだ。

「パパ、あれ欲しい」

「よぉし、じゃああれ買って帰ろうか〜」

嘘のような本当の話。

この時の幼い子供は僕だ。