(つづき)

ある日、友人はいつものように駅にナンパに行った。どういう経緯かは忘れたが、ナンパ成功。しかもホテル代を出す金も惜しくなった彼はそのまま草むらで事を致し始めたそうだ。いわゆる青カン。ダイエーの裏で青カン。

座位で事を致してる最中、
友人は近づいてくる複数の声に気づいたそうだ。

声の主は元気に走り回る高校生5、6人の集団だったそうだ。近所の予備校からの帰りであろう。ノリで鬼ごっこか何かをやってて、集団で鬼から逃げてるような感じだったらしい。

鬼から隠れるために草むらに近づく若者達。アオカンしている友人を見つけた若者達。事を致してる友人を見つけた若者達は、そのまま悲鳴をあげてどこかに走り去って行ったそうだ。

そして数分後のことである。若者達は10人ぐらい膨れ上がり、友人の元へ再び近づいて来たそうである。そして友人を見つけるなり、「マジでヤッテるよ!」「すげー!」「ありえねー!」という声が聞こえたそうだが、それでも友人は腰を振り続けたそうだ。

しばらくすると若者達の中から一人が近づいてきてこう言った。「あの・・・邪魔してすいませんでした。がんばってください。」その言葉に友人は「おうよ」と腰を振りながら言ったそうだ。こうして若者達は良いモンが見れた的な顔をして走り去ったそうだ。



「ぶっちゃけ襲われるとか思わなかったの?」

「それは思わなかったけど、何Pになるんだろう?とは考えた」



そんな友人も今月に結婚する。
式に出席する僕らにとって思わずボロが出ないかが心配である。「アオカン武勇伝」とか間違っても話せない。